旅行記09 シエナ・ピサ

9月17日
朝7時半起床。今日も天気がいいので洗面で下着を洗いバルコニーに干す。そしてデジカメのバッテリーを充電していなかったことに気付きしばし充電待。
フィレンツェの 街にたなびく パンツかな
今日もフィレンツェの鉄道駅近くバスターミナルよりバスで出発。2時間ほどバスに揺られ12時前無事シエナ着。シエナもまた丘の上に建つ囲郭都市。街の通りは建物の壁面に囲まれた独特のプロポーション。しかしこの都市を訪れる目的はなんといってもカンポ広場。早稲田の古谷誠章さんの講義でカンポ広場のスライドを見せてもらったときからずっと訪れたかった場所だった。通りを歩いていると建物をくりぬいたトンネル状の路地からカンポ広場の正面に建つ市庁舎が目に入ってくる。確かにこの広場に入るとぺたっと座りたくなる。床の勾配の持つ力とレンガの床仕上の親近感もそうさせる一因だろうか。何よりここは自動車が入ってこれない。人が居るためだけの場所。何をどうみていいかわからず広場の中ほどに座り込みスケッチ。涼しくなったといってもお昼過ぎの陽射しをまともに受けているとだんだん汗ばんでくる。そのうち国籍不明の男の子二人が僕の隣に座ってきてスケッチを覗き込んだり話しかけてくるしスケッチもいまいちだったので切り上げて市庁舎の左側にそびえる塔に登ってみることにした。塔は異常に高く建設当時からそのままの階段はなかなかエグかったけど最頂部からの景色はすばらしいものでした。
今日はもう一箇所ピサの街を訪れたかったので徒歩で街の外れにある鉄道のシエナ駅へ。15時半ころ無事シエナ駅を出発しエンポリでピサ方面の列車に乗り換え17時すぎピサ着。朝からろくに食べてなかったので途中小さなパン屋でピザを買い缶ビールを飲みながら歩く。東京で酒を飲まなくなったのにこの旅行でまたコンスタントに飲むくせがついた。
白大理石に包まれたピサの聖堂や洗礼堂、斜塔は夕暮れの光に映えてとてもきれいでした。

シエナの街並。

観光客の少ない裏通り。

トンネル状の路地からカンポ広場を望む。

ゆるやかな尾根の起伏から谷へ降りていく。その地形を街の焦点として広場としている。

床はレンガ舗装(日本的な呼び方だとアジロ貼)。

みんな座りたくなる広場。勾配の力。

丘陵なりに築かれた囲郭都市。マンジャの塔より見下ろす。

広場の焦点を受け止めるために市庁舎のファサードが屏風みたいに折れている。

ピサ。洗礼堂とドゥオーモ。シエナと違ってこちらは総白大理石のみえっぱりな仕上。都市間の勢力争いが激しい時代だった。

ドゥオーモ内陣。

斜塔(鐘楼)。柱をまわした外観は立体的な表情をみせている。

洗礼堂。

斜塔(鐘楼)。

配置図を見ると城門から入ってきたとき洗礼堂、ドゥオーモのファサード、斜塔がすべて視野に入るような配置になっている。




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