02年8月28日
今日はプレロマネスクの教会を見るためにビニョリーへむかうことに。朝はゆっくり。ディジョン市街のサン・ベニーニュ教会のクリプトを再度覗く。そして出発の前にはじめての給油。セルフのガソリンスタンドへ入るも油種のディーゼルが見当たらずひと騒動など。
15時 ヴィニョリー着。ロマネスク教会の石造天井は原初的な印象を受けるが、もともと初期キリスト教会の天井は木造だった。良質な木材の枯渇という外的要因と、堅牢な石によって「神の家」をつくるという意志によってロマネスク教会は石の教会として生まれる。1005年着工とされるビニョリーは屋根が木造。もともとキリスト教会は帝政ローマ時代の集会施設であるバシリカをその下敷きとしている。ヴィニョリーは屋根が木造であり、初期キリスト教会の特徴を持つ。
身廊。アーケード。列柱というよりもファサードのよう。
不思議な奥行。下がり壁は内陣、後陣へと続く奥行を生み出すものか。
途中で立ち寄った小さな村の納屋。庇の出し方がフランスでは珍しく深かったので写真をとったと思います。