「石橋」

「石橋(しゃっきょう)」
 
「仏跡を廻り唐の清涼山(しょうりょうせん)に到った寂昭法師が現世と浄土をつなぐ石橋を渡ろうとすると、木こりの老人が現れ「この橋は幅が一尺に満たず、長さは三丈を超え、谷は深く、容易に人間が渡れるものではない」と制止し、姿を消す。やがて文殊菩薩の使者である獅子が現れ、橋を自在に飛び渡り、咲き匂う紅白の牡丹の花に戯れ、千秋万歳を祝い舞い納める。」
 
1月に京都観世会の公演 能と狂言 を松江で観劇する機会がありました。僕にとっては初めての体験でよくわからなかったのですが、世阿弥の生きた室町時代もまた疫病や地震、飢饉など様々な災禍が国中を襲ったと聞きました。恐らくはパトロンである当時の貴族・武家社会に喜ばれるものがつくられたでしょうが、その圧倒的な形式性のなかにある世界に触れたいと思いました。
「風景」以前の風景。
 

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神﨑神社(鳥取県東伯郡琴浦町)  御祭神:素戔鳴命(スサノオノミコト
 
 
 

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公益社団法人 京都観世会 パンフレットから