旅行記05 チステルニノ・ロコロトンド

9月12日
今日もバーリ中央駅から出発する。アルベロベッロやロコロトンドまでは直通だけど目的地のチステルニノは乗り換えた先にある。東京に居た時は電車に乗り遅れ次が30分後だったりするとイラついたのにここでは3時間でも半日でものんびり待つことができる。待ち時間や移動時間が殆どを占める毎日だけど、旅のそういう無駄な時間が実は一番大切なんじゃないかって思えるときがある。知らない土地の駅舎でひとりベンチに座り缶ビールを飲みながらメモを書いたり、目の前を通り過ぎる人達の日常を眺めたり・・。
チステルニノもまた丘の上につくられたコンパクトな都市だった。台地状になっているから街自体は平面的。平面的なゆえに街の中心がつかみにくい。でも気ままに迷ってみることが一番。そっけない壁面に囲まれた路地が続いたかと思うとその先にちょっとだけ明るく開いた場所が隠れていて、大体そこは行き止まりになっている。路地みたいなプライベートの中庭みたいな小さな小さな広場みたいな、不思議な場所に行き当たる。路地が私的な集合住宅の中庭を貫通していくような感じ。路地にそういう濃淡があって本当にわくわくできた。

旧市街の外周部から内側へ入っていく。

路地の先に階段で囲まれた不思議な場所が見える。

ふらふらと出てきたおじいさんの後を追って僕も路地探索へ。

バットレスの向こうに深いニッチと階段が見える。

路地の行き止まりに現れるたまり。

3つの玄関が立体的に並んでいる。

トンネルをくぐった袋小路から外を見る。踊り場を持つ共用階段のふるまいが楽しい。

袋小路は路地よりもすこしだけ空に開いていて光が入り込む。

建物に潜り込む路地。

街のはずれにたくさん見られたトゥルッリ。これは納屋でしょうか。途中車窓からもたくさんのトゥルッリが見えた。

チステルニノのスケッチから。

アルベロベッロの隣まちロコロトンドの路地。ニッチ状の深い開口を持つ家をよくみかけた。

同上。立面が端整な感じ。




[旅行記]


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