2008-01-01から1年間の記事一覧

海の夢 コルビュジエについての断章

真夜中に目を覚ますと、暖かい部屋のなかだった 窓からは白い雪の世界が見える すべての音を吸い尽くすような静かな雪の世界 雪に埋もれた針葉樹の森のなか 深い階段を降りていった先に何があったか ぼんやり明るくなつかしい場所 幼年時代の思い出にも似た…

旅行記18 サヴォワ邸 ル・コルビュジェ

10月1日 昨晩は疲れきっていて20時すぎホテルに戻り部屋のベットに横になったらそのまま眠ってしまった。明け方近く目が覚めメモなどつける。6時頃また眠くなり8時すぎまで横になっていた。今日はサヴォワ邸へ行き、オルセー美術館でも行ってゆっくり…

旅行記17 ロンシャンの礼拝堂 ル・コルビュジェ

9月29日 昨晩は日が暮れてからディジョンについた。宿がなかなか見つからなかったけど、古い邸宅を改装したような良い雰囲気のホテルに泊まることができた。朝7時半チェックアウト。1泊しかとれなかったのでバックパックで駅へ。窓口まだ人少なくベルフ…

経済のこと

僕は経済のことは良くわからないけど。 食べるものをつくって売る。着るものをつくって売る。 自動車とか家電製品とか生活を便利にしてくれるものをつくって売る。 一生懸命つくったいいものや、足りないものは高く売れる。足りているものは安くなる。リーマ…

このごろ というか今日

時間が無駄にすぎている。 田舎の冬は空気がきれいだなー。寒いなー。 などと言っている間に夕方の時間。 無駄な時間が多すぎる。無駄な時間に何か考えているのかな。考えたことはカタチにしよう。カタチに。無駄なら無駄ナリに、ナリっていこう。時間が有る…

旅行記16 トゥルニュ

9月28日 列車に乗り遅れたりで計画を立て直し今日はディジョンまで行くことにする。移動だけだともったいないのでリヨンからディジョンへ行く途中にあるトゥルニュの街で途中下車。丸山さんと訪れたことのあるロマネスクのサン・フィルベール教会を再訪し…

旅行記15 ラ・トゥーレット修道院 ル・コルビュジェ

9月26日 SNCFにて11時すぎマルセイユを発つ。Arles、Avignonと懐かしい名前の駅を通過していく。今こうして自分が南仏の風景のなかに身を置いて居られることに感謝したいと思えた。鉄道と同じレベルを流れるゆったりとした川面は空を映し、川の向こ…

旅行記14の補足

旅行記14の補足。「・・都市の風景を反転させてしまおうとした。この大きな塊が大地から持ち上げられたとき、それはそんな強い意志の表明だったんだろうと思う。」について。学生時代了二先生からいただいた資料がでてきたので載せておきます。ユニテ・ダ…

旅行記14 マルセイユのユニテ・ダビタシオン  ル・コルビュジェ

9月25日 朝8時半起床。9時頃チェックアウト。ニースの鉄道の駅へ。切符売り場の行列に並びマルセイユまでのチケット28.5ユーロ購入。2時間半ほどかかり14時前マルセイユ着。丸山事務所時代いつも記念撮影していたマルセイユ駅前の芝生が舗装され…

旅行記13 カップ・マルタン ル・コルビュジェ

9月23日 朝8時起床。昨晩から明け方にかけて変な夢をいくつか見た。静かな食堂で朝食を頂きご主人に挨拶しホテルを後にする。イタリア最後の宿だった。3週間ほど前に居たはずのお祭りの舞台のような真夏のミコノスが嘘みたいに、北イタリアの晩夏の海岸…

旅行記12 アルベンガ

9月22日 昨晩よりフィナーレ・リグレという北イタリアの地中海岸にある小さな街に泊まっている。夜中に雨音で目が覚め洗濯物をとりこんだけど、今朝の天気はまずまずの模様。ゆっくり身支度し食堂で朝食を頂く。小さなリゾート地であるこの街も9月も終わ…

雨の松江

13時松江の建築家小村和也さんのお話伺う。しらないうちにまわりの人たちが小村さんのつくった流れにひきこまれているような、不思議な魅力をもっておられる。島根でまだなんの実績もない僕にも真剣に話をしていただき、ありがたかった。 帰りみち大東町で…

三仏寺奥院投入堂

昨日は暖かい日差しの一日だった。オカダくんと鳥取へ天皇杯観戦。帰りみち三朝町にて三仏寺奥院投入堂を遠くから望む。道路から見上げると紅葉のあいまにぼんやりと見えた。それは風景の一部になっていた。風景の一部になった人間の仕事とはなんだろうか。…

スケッチ_081114

オリュンポスの神々 ラ・トゥーレット修道院

荒地。 傾斜地。 この領域に閉じ込められたミノタウロスが血を流しながらのたうちまわる。領域を取り囲むのはオリュンポスの神々が鎮座する祠の列。 矩形の領域。 理性の檻。 ドミノ。 ここは海の底。 クレタの迷宮。 夕暮れのラ・トゥーレット修道院の中庭…

「設計製図のヒント」

鈴木恂さんの言葉で覚えていること。「壁と壁(入り隅のところ)と床、壁と壁と天井がぶつかるところがどうなるか考えてごらん。」 石山修武さんの言葉で覚えていること。「建築で一番難しいのは建築と地面の境界、建築と空の境界をどうするかなんだよ。」 …

旅行記11 ヴィチェンツァ アンドレア・パラディオ

9月20日 今日はヴィチェンツァの街を歩くだけだから朝少しゆっくりと過ごす。ボローニャ駅の切符売り場は行列。自動発券器の使い方も覚えたけど、クレジットカードはあんまり使いたくないから行列に並びチケット購入。10時前ヴェネツィア行きの列車に乗…

旅行記10 カステル・ヴェッキオ C・スカルパ

9月19日 朝6時に目覚まし鳴るも結局8時すぎまで起きれず。疲れもあるしビールの飲みすぎもあるな。昨日はフィレンツェからボローニャへ移動した。一番安い無指定席のチケットを買ってたのにあせって飛び乗った列車がよりによって全席指定のユーロスター…

旅行記09 シエナ・ピサ

9月17日 朝7時半起床。今日も天気がいいので洗面で下着を洗いバルコニーに干す。そしてデジカメのバッテリーを充電していなかったことに気付きしばし充電待。 フィレンツェの 街にたなびく パンツかな 今日もフィレンツェの鉄道駅近くバスターミナルより…

旅行記08 サン・ジミニャーノ

9月16日 今日は天気もいいし朝の空気が気持ちいい。朝からパリっとした格好でバールに立ち寄りカウンターで店の人とひと言ふた言交わしながらカプチーノやエスプレッソをくいっと飲んで仕事へ向かう若い男性や女性を見かける。ささやかだけど都市生活を楽…

旅行記07 フィレンツェ

9月15日 今日からフィレンツェを足がかりとしてトスカーナ州の中世都市を巡る予定。16時すぎフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に降り立つといきなり秋の空気にびっくりする。街にも厚手の上着を着ているひとが居る。数日前までの南イタリアの…

旅行記06 ポンペイ・ナポリ

9月13日 今日からバーリを離れナポリへ。ナポリは行くのよそうか迷ったけど僕にとって思い入れのある都市だったのでやはり行くことにした。ナポリは中学1年生当時の僕にとってのスーパースター、マラドーナのいたチームの街。最初鉄道でいくつもりだった…

旅行記05 チステルニノ・ロコロトンド

9月12日 今日もバーリ中央駅から出発する。アルベロベッロやロコロトンドまでは直通だけど目的地のチステルニノは乗り換えた先にある。東京に居た時は電車に乗り遅れ次が30分後だったりするとイラついたのにここでは3時間でも半日でものんびり待つこと…

旅行記04 マテーラ・オストゥーニ

9月10日 マテーラ 昨日夕方ギリシャのパトラスを出港し船中泊。安いデッキにするか迷ったけど日没後の冷たい風を受けながら朝まで過ごす自信が無かったからベットで眠れるキャビンのチケットを買った。今朝9時ころイタリアのバーリへ入港。ここからイタ…

旅行記03 アテネ

9月7日 昨晩は24時過ぎピレウス港へ着いた。深夜のアテネをひとりバックパックで彷徨うのはちょっと怖かった。泊まりたいと思っていた安宿はアテネでも治安の悪さで有名なオモニア広場付近にあったから。無事ホテルにたどりつき3泊確保できひと安心して…

旅行記02 サントリーニ(ティラ)

9月5日 昨晩は夜遅くサントリーニ(ティラ)の港に着いた。街は断崖の頂上付近にあり港から徒歩では行けず、時間も遅かったので客引きに連れられるまま街の近くのコテージ風ホテルにたどり着く。島のホテルはほとんど家族経営だから僕が泊まったホテルも安…

旅行記01 ミコノス

自分の生まれた田舎で建築の仕事を始めるにあたり、もう一度原点に還って建築に触れてみたかった。自分のテンションを確かめてみたかった。仕事も区切りがつき、全てのスケジュールから解放された9月、ひと月ほど予てから訪れてみたかった場所を中心に地中…

帰郷

帰国後のこと。ワダさんの会社で出国直前まで関わらさせて頂いた仕事が無事竣工したこと聞き安心し、親戚のおじさん家におじゃましたり、合田と元子ちゃんの結婚式があって学生時代からの友人に会えたり、12年前はじめて図面をひかせていただいた会社の皆…

ご報告

今日は僕が一年近く関わらさせて頂いた現場の最後の日でした。ここでお礼申し上げます。ハタヤマさん、イチイさん、カタオカさん、ナカノさん、ハナモトさん、タケイさん、同じ設計室のタカヒデさん、コジマさん、ヤマダさん、そしてタケナカさん、タニカワ…

中野、高円寺、馬場、池袋

時間がどんどん流れていく。お盆の最中下高井戸での練習の後、またわざわざかけつけてくれたスズキさんヤマダさん。中野で再度呼びかけてくれたソウダさん。高円寺阿波踊り。丸山さん、奥さん、ナラさんにも会えた。先日卒業以来に会ったコイケさん。コイケ…