2013-01-01から1年間の記事一覧

20131231

自分が40歳になる日が来るなんて想像していませんでした。 正月には厄落としがあります。振り返ると20代は建築の勉強。23才で上京し早稲田の夜間の専門学校で3年間建築を勉強しました。その後 高円寺の丸山さんの事務所で実務を学びます。 30才で友…

シェアをデザインする

この本を読んでいて思い出したのは、僕が小さいころ、いつもおばあちゃん達が近所同士何かをおすそ分けしていたことでした。畑で採れた菜っ葉やジャガイモ。秋は柿や栗。誰のものでもない、道端に咲いていた菜の花まで。 これらのものがそっと勝手口に置いて…

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鳥上/クロンマクノイズ/風景

普段 何気なく見ていた鳥上の風景が、たたらの遺構の上に成り立っていたことに驚きました。恥ずかしながら、そんなことを意識したことはありませんでした。 9年くらい前、アイルランドを旅行する機会を得ました。 内陸部を横切るシャノン川のほとり、クロン…

出雲大社 庁の舎

50m近いスパンをプレストレストコンクリートの長大な梁を束ね柱に架け渡した、水平の構築性とでもいうべき不思議な力を持った出雲大社 庁の舎。仮拝殿の為、境内の配置はきゅうくつなものになってしまっていました。 内部の床は一部、小径木の小口を並べた…

しまね木造塾 第三回

平成25年8月24日 第一講座 木造建築の耐震性を考える 後藤正美先生第二講座 小屋においでよ! 中村好文先生 各講座とも大変興味深いものでした。 後藤先生の伝統的な木造建築の耐震性能については実際の仕事でも悩むことがおおいのでリアルなテーマでした…

20130723

新宿7丁目。大久保通りから3層分くらい下がった大きな窪地。その木造住宅が密集する狭い路地に面したアパートの2階。2時か3時か、夜中だったと思います。ゴオオン。ゴオオン。と木製建具のガラスがビリビリ振動するような唸り声。空からのサーチライトみ…

遠い太鼓

以前書いた日記から「松江での大学時代、3年生くらいだったか。それは春でした。缶コーヒーを買う為に夜中に下宿の外に出ると、春の空気のなかに、キンモクセイのにおいに包まれた夜の暗闇に、あてもないまだ見ぬ未来の膨大な時間の予感を感じたことを覚え…

旧島根県立博物館

昨晩は島根県建築士事務所協会通常総会で松江に泊まりました。 旧島根県立博物館の前を通りかかったので、思わず写真を撮りました。 改修後もちゃんと2層のプロポーションを持つピロティが残されていてうれしいです。 ふおおおお。プロポーションがかっこよ…

奈良美智のこと

2005年。横浜トリエンナーレに行きました。 そのときの記憶は夕暮れの横浜港の風景と、その横浜港の風景を眺めた奈良美智+graf の小屋のことだけでした。 現代美術はよくわからなかったけど、奈良美智+graf の小屋が印象に残りました。 奈良美智の画は…

「やわらかい建築の発想」

アマゾンで脊髄反射的に本を注文することが多いのですが、この本はたまたま書店で手に取って気に入ったので購入しました。 僕と同世代か、もっと若い9人(組)の建築家が39の問いかけに対して回答するという構成です。その問いかけそのものが面白くて、と…

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

「ノルウェイの森」を初めて読んだのは大学1年生のときだったか、2年生のときだったか。ちょうど19歳か20歳のときでした。僕はそのころ、松江で一人暮らしをしていて、何故だか60年代の若者の学生生活に憧れを持っていました。「ノルウェイの森」の冒頭の…

JOH

実際に訪れたこともないJOH(1965 宍戸邸)がどうして僕の中に強い指標のようなものとして、ずっとあったのか文章にしてみました。 主体構造は大柄なコンクリート。安藤さんのようにきれいでもない打放シ。内部の生活の機能に対応する間仕切の類は基本的…

地名のこと 

昨年6月末ころ小林 澄夫 様 前略 「詩集 東北レイクエム」を送っていただき読ませていただきました。 今回もうちのおばあちゃんも読みたいと言って興味深く読んでいました。 発行数も限られたこのような貴重な本を送っていただいて本当にありがとうございま…

賀正 2013