2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「住宅」とは何か 04

「住宅」における生産性の問題から消費の原理への移行(高度成長期) 戦後から高度成長期あたりまで、住宅建築の床面積の不足をどうやって補うかということが日本の建築界の大きなテーマでした。大野勝彦の「セキスイハイムM1」や広瀬鎌二のSHシリーズ(ht…

「住宅」とは何か 03

「家族」を容れる場所 −中廊下型住宅(大正時代) 日本の近代の住居史は、「私」や「家族」など本来自律して存在しなかったものが発見されていく過程でした。共同体が消えてゆき、「郊外」が発見され、生産の場(仕事をする場所)と住む場所が別々になり、「…

「住宅」とは何か 02

職住分離(「住宅」の誕生・「郊外」の発見) −土地の商品化(明治時代末)農家も町屋も社会の一部をその内部に抱え込んでいました。農家で一番大きな場所は土間です。農機具を置いたり、農作業を行う場所でした。そして家の中にはオモテなどの接客の為の場…

「住宅」とは何か 01

「家族」の誕生僕は建築の設計を仕事としています。建築の設計といっても、その中心となるのは住宅の設計になるんだろうと思います。そこで考えたことがありました。「住宅」とはナンだろう?と。そして「住宅」とは「家族」が住むための場所だと思いました…

松江の街

この一週間、軽いムチウチと寒さで朦朧としながら時々雪のちらつく松江の街を歩き廻った。 島根女子短期大学の塩田洋三先生とのご縁でNPOしまね住まいづくり研究会のお手伝いをさせていただいています。 松江城の周囲の街をぐるぐる歩いた。街のなかに浮…

無意識について

僕は無意識について興味があります。 自分のテンションが不思議に高いときや、朝からなんか落ち込んでたり、なんであのとき何気ないあの言葉に動揺したんだろうと自分の気持ちの動きが理解できないときがあります。意識は一度にそんなに多くのことをできるわ…

手書きの図面

今日は平行定規が届いた。中古のモノを購入した。 設計事務所での修行時代。丸山さんの事務所では図面が手書きだった。 通り芯を決めるだけでも大変だった。いけると思うところまでスケッチを何枚も描いた。それから祈るような気持ちでトレペの裏から芯を入…