奈良美智のこと

2005年。横浜トリエンナーレに行きました。
そのときの記憶は夕暮れの横浜港の風景と、その横浜港の風景を眺めた奈良美智graf の小屋のことだけでした。
現代美術はよくわからなかったけど、奈良美智graf の小屋が印象に残りました。
奈良美智の画は一度見たら忘れられない不思議な力を持っているけど、こんなもん、一発芸すぎるだろ思っていました。でも、その展覧会で初めて体験してみたら、なんかいいなと思いました。
小屋のなかのこじんまりした部屋の居心地の良さ。型枠や廃材の板のような荒っぽい下地にペンキ仕上げ。ピンナップや落書き。なんかうらやましいというか、僕も仲間に入れてほしいというか、不思議な感覚でした。
奈良美智graf の小屋は建築ではありません。やっぱり、アートです。
最近の日本の建築は、なんとかく奈良美智graf の小屋に近づこうとしているような気がします。そのことがいいことなのか、悪いことなのかわからないけど。
それにしてもすごいエネルギーだなと思います。芸術家のモノづくりにかけるエネルギーは。
少しは僕もがんばろう。
それにしても奈良美智はなんであんなに若いんだろ。50代には見えない。



横浜トリエンナーレ 2005




http://www.yokohamatriennale.jp/top/archive/2005/jp/index.html
http://www.yokohamatriennale.jp/top/archive/2005/jp/N.html#1