旅行記14 マルセイユのユニテ・ダビタシオン  ル・コルビュジェ

9月25日
朝8時半起床。9時頃チェックアウト。ニースの鉄道の駅へ。切符売り場の行列に並びマルセイユまでのチケット28.5ユーロ購入。2時間半ほどかかり14時前マルセイユ着。丸山事務所時代いつも記念撮影していたマルセイユ駅前の芝生が舗装され駐輪場になっていたのは残念。駅は高台にあり街を一望できる。ブイヤベースを出すレストランへ行こうとオールドポートまで歩いていくも大抵のお店は午後の休みに入っていた。結局簡単な昼食を済ませ地下鉄、バスを乗り継ぎマルセイユのユニテ・ダビタシオンへ。
マルセイユではユニテ内のホテルで宿泊予約をとっていた。荷物を置き、部屋のロッジアから外を眺めしばし感慨にひたる。マルセイユの街がこの建築を誇りにして大切に使い続けてくれていることがうれしい。と、いってもあちこちの傷みが相当激しい。コルビュジェは仕上も荒っぽいけど、そのコンクリートの質も相当荒っぽい。部屋の間口は1間弱(内法1750くらい)に驚く。一般の住戸ユニットはこの倍の間口≒3.6となる。部屋の内装は設備器機、塗装はべつとして仕上や造作など基本的にオリジナルのままのよう。よく丁寧に使ってると思う。ひといきついてから屋上で地中海に沈む夕陽を眺めながら過ごす。
フランスやイタリアの都市空間(広場や通り)は大きな塊(街区)からえぐりとられた立体的なヴォイドとしての性格を持つ。コルビュジェはユニテ・ダビタシオンにおいてその関係をひっくり返そうとした。都市の風景を反転させてしまおうとした。この大きな塊が大地から持ち上げられたとき、それはそんな強い意志の表明だったんだろうと思う。

マルセイユ駅から市街を望む。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン。

船がイカリをおろすみたいにピロティにおろされたボリューム。

ユニットの集まり方や内部の交通のしくみがファサードになる。

おおきな壁面。彫塑的な階段。

補修工事中のピロティ。

窓から見る柱の列。庇状のハンチ。

建物の内部を貫通する廊下。

ホテルの部屋内観。

ロッジア。

屋上。

屋上の保育園は前回訪れたときは使われていたけど、今回は人影がなかった。

保育園下の入口廻り。ちょっとした人の動きがデザインされている。

これだけ薄いコンクリートの扱い、現代ではできないかも。すごく好き。

離れております。これ重要ね。

型枠の杉板の割付がおもしろい。

屋上ピロティ下より地中海を望む。

ブリーズ・ソレイユ越しに地中海を望む。

ユニテ・ダビタシオンの屋上は地中海に浮かぶ船のような場所です。

ユニテ・ダビタシオンのスケッチから。
参考までにマルセイユのユニテ内ホテルは下記サイトから予約できます。
http://www.hotellecorbusier.com/


備考
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%83%86%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%93%E3%82%BF%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%B3
http://www.galinsky.com/buildings/marseille/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%A5%E3%82%B8%E3%82%A8





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