東工大卒業設計・修士制作展+小林澄夫さん

朝9時から草加にてフットサル。体が動かなかった。疲れがたまっている。
15時半、東工大百年記念館にて卒業設計・修士制作展。丸山さん夫妻、耕一君と久しぶりに再会。耕一君の修士設計はじめ見させていただく。意外だったのが、相当なエネルギーをかけた手書きの図面や濃い模型が多かったこと。今どきはもう少しサラッとした感じだと思っていたので、僕的には好感もてた。学生が自主的にこうした企画を継続していることもすばらしいと思う。いい空間でいい時間を過ごせました。
その後代田橋へ。丸山さんに誘っていただき元左官教室編集長の小林澄夫さんのお宅にお邪魔する。一軒屋で外には一坪ほどのかわいい庭があって、つまり土があって草が生えている。湿地に生えるようなドクダミ、シダの類など。庇下の棚には小林さんが日本全国で採集された土の入った小瓶が並んでいた。はきだしの開口から草の生えた庭を眺め、ドロだんごが盛られた皿を眺めながら車座でビールを飲む。途中商店街で買った焼きイカをつまみに。本棚に囲まれ小林さんの蔵書を眺めることができただけでもうれしかった。小林さんはほんとうに詩人だなあと思った。生き方そのものが。部屋にはやっと昼の暑さが落ち着き夜の風が通りぬけていた。虫達も入ってくるし、蛙の鳴き声も聞こえていた。
長年続いてきた「左官教室」廃刊後、小林さんがいよいよ「月刊さかん(左官)」を立ち上げられました。これは業界紙の枠を超えた、非常に中身の濃い文化誌になっていると思います。
お問い合わせは 〒150-0011 東京都渋谷区東1-2-7古川ビル 株式会社コーパス 月刊さかん編集局 03-3499-8180 sakan@bu.iij4u.jp

代田橋の駅から小林さんのところへ伺う途中 梵寿綱の集合住宅「和泉の門」に出会う。住宅地に現れたそのたたずまいは圧倒的な異形。それなのに不思議にこの場所になじんでいる。江戸時代、黄昏時には異界につながる入り口が姿を現すという怪談もあったそうだけど、この「門」もそうかもしれない。「門」をくぐると現実から夢の内部へと入っていく。

梵寿綱「和泉の門」

色とりどりな土だんご。








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