高円寺スタイル 再び

最近facebookとかツイッターでガス抜きされてブログに手がつかなくなっていました。でもたまには文章を書くくせもつけないといけないような気がする。。
今日は適当に高円寺について。この街は東京で最も親近感を抱いた場所のひとつでした。一番大きな要因は仕事場が高円寺にあったこと。高円寺の小学校のサッカークラブに関わり、父兄のみなさんとも交流を持たせてもらったこと。
そのこととは別に高円寺の魅力について。
かつて僕はJR高円寺駅から300mくらいの商店街を通って仕事場まで通っていました。その商店街がとても面白いんです。昔ながらの八百屋さんがあって、ピンサロみたいな風俗店があって、その隣にマルクス資本論が並ぶような古本屋がきてラーメン屋がきて、それから若者の古着屋さんがきて、ヤクザ屋さんが集まるお店があって、汚いライブハウスがあって・・・みたいな、激しいコントラストがありつつそれがとっても自然な感じなんです。
計画されたきれいな郊外の住宅地や都心の、例えば東京ミッドタウンなどとは対極の風景がここにはあります。計画された場所はきれいだけど、ちょっとつまらない。と、いうか三浦展さんの言葉で言えば「自己関与性」が排除されてしまう可能性があります。要するにいろんな異物が集まるのが都市の面白さのひとつです。それは多様なコミュニティ(大げさなものではなくて、例えばなじみの食堂だったり、音楽仲間だったり、いつも立ち寄る古本屋だったり、汚い木造アパートのみんながたむろする部屋だったり)が発生する余地があるということです。すべてが美しく計画された街は、そういう多様なコミュニティを生む場所があらかじめ排除されています。
「・・そしてリミックスとは、前述した自己関与性と自己最適化に関わる概念である。すなわち、無数の物と情報から自己にとって最適の状態を編みだしていく為の手法がリミックスである。その際、物や情報には自分が関与できる余地が必要だ。物や情報が作り手側のコードにしたがって消費されるのではなく、使う側の関与によって組み換えられ、再編されていくのである。・・・そこにはつくられた流行はない。つくられたコードにそって物を使う必要がない・・。」(三浦展 「独身者の部屋宇宙 10+1 1999年 18号」から)




高円寺 中通り商店街

二番という名前が、やる気無くて面白い

若者が経営する古本屋。客をみかけたことはほとんどない。

若者のリサイクルショップ。最近反原発運動でも注目される若者のコミュニティに。

飲み屋のドアだったかな。

70年代から続く地下のスナック。本当に時間が止まったままです。30年くらい。













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