旅に出ると、興奮と疲れと目の前のスケジュールをこなす義務感と、この地のよそよそしさがひどく自分を不安にさせることがある
そして、自分がこの場所にいることが不思議に思えてくる
なにやってんだろう?って
04年12月のローマ。
ロータリーになっている広場の中央オベリスクに腰かけ、出国前からの風邪が治らず、微熱で少しぼんやりしながら昼食に買ってきたサンドイッチを食べていた。ガス抜きのミネラルウォーターを買ったつもりが中身が詰め替えられていてソーダ水だった。
その日の予定も立たず、ただぼんやりと12月にしては暖かい日差しを感じながらじっと座っていた。
せっかくローマにきたのに何やってんだろうと思いながらも、
なんか不思議にうれしい気持ちが湧き上がってくる。
ま、こういうのもいいなって。
旅の記憶ってこういう場面のほうがよく覚えていたりする。
パリ、ジュテームという映画を見てなんかそんなことを思い出した