世界を分節する(知覚する)身体

計画する身体と、世界を分節する(知覚する)身体がある。
こうしている一瞬一瞬も無意識はあらゆる身体感覚を受け取っているけど、意識まであがってくるのはそのほんの一部にすぎない。気がつかない音の数々、微かなにおい、消化器官の感覚、皮膚の感覚、体重を支える足やおしり、背中の感覚、心臓の鼓動、手足の温感、生まれてから今までずっと続けているこの呼吸・・人間の無意識はそのすべてを受け取っている。生まれてから今までの全ての記憶が無意識には保存されているという。でも意識まであがってくるのはそのほんの一部にすぎない。理由もわからずふとしたきっかけで気分が高揚したり落ち込んだりするときがある。何かのきっかけで忘れていた記憶が蘇ることがある。意識では気がつかない膨大な出来事が無意識の内部ではおこっている。
建築の力はこの無意識と直接対話ができるということかもしれない。でも計画する身体は意識的にならざるを得ない。そこが難しい。

写真は近所の西向神社の石段








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