島根県立美術館

昨日は所用有り松江へ出掛け夕方少し時間があったので閉館間際の島根県立美術館(1999年 菊竹清訓設計 http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/sam/index.html)に立ち寄りました。今年3月には島根県立美術館が開館10周年を迎え、その記念展覧会「フランス絵画の19世紀」が開催されていました。建築でも美術でも18世紀から19世紀あたりが一番おもしろい時期のような気がしました。封建的な世界が壊れていって、インターナショナルな世界が現れ始めた時期。自分が何者なのかわからなくなり、「歴史」の起源に拠り所を求めて「古典」が復活したり、共有されていたはずの意味の世界が消えてゆき、そのむこうにあった「風景」が初めて発見されていく・・。
展覧会では同時代を印象派の側からではなく、当時揺れ動いたアカデミー側の画家からの視点で構成していてそれがまたおもしろかったです。地方の美術館ですが、学芸員には意欲的で優秀な人材が揃っているようです。

島根県立美術館(1999年 菊竹清訓)

島根県立博物館(1960年 菊竹清訓