島根県立美術館

今日は島根県立美術館について。
菊竹さんの後半の仕事は賛否分かれるようですが、県立美術館はとてもいい建築だと思います。
9号線沿いの立面は比較的高く、ビルが建ち並ぶ都市的景観に合わせるような素っ気ない四角い塊のようにみえます。
一転して宍道湖畔側は軒先が低く抑えられ水平性と、有機的な柔らかさと軽やかさを持った湖畔に浮かぶ大きな一枚の屋根です。
屋根で覆われた内部空間は、その屋根の起伏が天井の高さの変化となって、天井の高さに応じて床が設けられ、それぞれの場を構成しています。
非常にシンプルな構成でありながら、自然や街並みとの絶妙な関係を破綻することなく持ちえていることは、言ってしまえば簡単なようで建築として成立させるのは難しいと思います。






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島根県立美術館
山陰の公共建築