「昨日はいい水と出会ったなあ」おばあちゃんがそんなことをつぶやきました。
昨日はゴールデンウィークということで珍しく家族で出かけました。父親が以前から一度家族で行ってみようといっていた「天の真名井(あめのまない)」という水源と、その水源から始まる宇田川という場所へ。その場所はお隣り鳥取県の旧淀江町、日本海を望む大山の懐の小さな集落のなかにありました。大山の山懐に長い長い年月蓄えられた水は、伏流水になって地下を流れています。地表の水の流れは、地下の水の流れと関係しているそうです。僕らの意識の動きが、深い無意識の動きと関係しているみたいに。そして、大山の伏流水が湧き出る場所が天の真名井でした。「天の真名井」とは古代の神聖な井戸を意味するそうです。
天の真名井は豊かな水源地です。その水源は小川になって集落の生活をかたちづくり、さらに川になって平野を流れていきます。どうやらその川が宇田川というらしい。
きれいな水がたくさん湧き出ていました。いい水の流れと出会うことができました。
「・・今日の午後は心ゆくまで時間をとろう。
この河辺の家をあとにする前に。
河を愛するっていいものだ。
ずっと水源に至るまで
そっくり好きだなんてね。
自分を膨らませてくれるものがそっくり好きだなんてね。」
「水と水とが出会うところ」(レイモンド・カーヴァー:著 村上春樹:訳)
水源から流れ出た水は小川になって集落の生活を支えていました。集落の杵つき用水車。
集落の高台には宇田川神社が祀ってありました。
備考 http://plaza.harmonix.ne.jp/~udagawa/amenomanai.htm
[天の真名井] ブログ村キーワード
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