降りてゆく生き方

仁多コミュニティセンターで映画「降りてゆく生き方」の上映会がありました。映画は2009年に公開されずっと全国をまわっています。その映画が上映される場所に出演者、スタッフごと訪れ、観客と映画を共有しながら一緒に現代における「生きる」という意味を考える。そういうすばらしい映画でした。 決してDVD化されることなく、テレビで放送されることもない映画です。単純に消費されて終わる映画にしたくないという製作者の思いがあるからだと思います。
上映に先立ち、主演の武田鉄也さんと森田貴英さん(プロデューサー・脚本)の対談あり、いきなり武田節炸裂でとても盛り上がりました。さらに女優の杉田かおるさんも飛び入り参加されるという大変恵まれた上映会で、僕は映画音楽を担当された柴木さんのサインまでいただきました。


映画は本当に本当にすばらしく、映画でこんなに感動したのは久しぶりのことでした。原作の無い映画です。映画「降りてゆく生き方」をつくるために、その場所、環境、仕事、自然と向きあい「生きる」ことを真剣に模索した200名もの方々にインタビューが行われたそうです。


戦後の日本には、どんどん豊かになっていくという未来がありました。その未来に向かってみんなが同じ方向を向いていました。だから少々貧しくても迷う必要はなかったし、希望を持っていました。
バブルを頂点に物質的な豊かさを手に入れた日本は、どこへ向かっていっていいのかわからなくなりました。もうみんなが同じ方向を向かなくても社会はまわるようになったんです。ひとりひとりが「生きる」という意味を考えざるを得ない時期になったのかもしれません。


「昇っていく生き方は、ようやく終わったんだ。これからは「降りてゆく生き方」だ。」

「今夜死ぬかもしれん。そう思って生きてみな。間もなく死ぬ自分を意識すれば、他人を出し抜くとか、勝つとか、負けるとか、そんなことは、何の意味もなくなる。間もなく死ぬ自分を意識すれば、自分が生かされていることへの、感謝の気持ちだけになる。」

「昔の人はね、熊を神様のお使いだと信じていたんだ。ずっとずっと昔、・・・縄文時代っていうんだ。」




武田鉄也さんが冒頭で「これからの時代はね、神話が必要なんですよ。」と言われたことが印象に残りました。









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