宮崎研修旅行_01

しまね木造塾視察研修 1日目 150220
ブログもすっかり書かなくなりました。日々の記録もさることながら、文章をちょこっと書くのもトレーニング。
というわけで、ほとんど写真に頼りながら記録を書きます。


関門海峡。意外と九州と本州の海峡が狭いことに気づきました。土木の梁のスパンは建築のそれに比べスケールが違いますね。






宮崎に16時くらいには着きました。夕暮れ間近の日向市駅内藤廣。2008年。
抜けのあるシンプルなガラスのカーテンウォール。軽やかで存在感を押さえた姿はさすが。
地場産スギ構造材の駅舎です。





軽やかなガラスの箱の足もとにこうした木のヴォリューム、重さのある木の塊を持ってくるのが内藤さんの一筋縄でいかないところでしょうか。その木の塊はRCの高架によりかかり、塊の下はシンプルな柱のみで浮いているようです。







駅舎入口。仕上げにも木が多用され視覚的にも木がたくさん見えます。天井に使うと認識されやすく、連続性も生むので効果的ですね。






天井照明、木袖壁柱、ブラケット照明、カーテンウォールが関係を持つデザイン。木の面を大きく見せながら外ともつながります。






本来やわらかいスギは大規模な構造材には向いていないとされていました。この駅舎はスギを中心としたまちづくりのシンボルになっています。






柔らかい曲線を持つ変形断面集成材の天井とシャープな直線の鉄骨材。










木の手すりと錆びたスチールの格子。床のタイル割との関係も手をぬかず。






地元の若手建築士を中心に内藤さんとの交流を通じ、まちづくりのことを考える集まりが生まれ、まちに対して、きづかいを持ったデザインが広がっていました。これは「ばんこ」と言われる伝統的な折りたたみ式の縁台。町家の軒先に設えてあります。
素晴らしいです。案内してくださった建築士の方が内藤さんをアニキと呼んで慕われていたのが印象的でした。






まちに対するきづかい。ひだまり、みどりたまり、かぜたまり、みずたまりをつくることによって、ひとだまりが生まれると言われていました。
これは住宅の一部に設えられたみどりたまり。これだけでは小さくても、みんながすこしづつまちに対してきづかいを持てば、ネットワークが生まれ、まちの表情が変わっていくかもしれません。