拝啓 小林 澄夫 様

お元気ですか。僕はいつも何かに追われるように落ち着きがなく、もう少しゆったりと自分に自信を持って日々を過ごしたいなと思っています。

しっくいの曼荼羅。ありがとうございます。仕事場に貼っていて、ときどきふと目に入ります。すごくいいなあと思いました。



石灰が、火、風、水によってその性質を変えていくその世界は石灰の、そして炭素のもたらす生命と物質の関係にまで想像が膨らみます。
石灰石はむかし、そこが温暖で浅い海の底だった記憶を物語ってくれますね。
石灰と 火、風、水がもたらす性質の変容。
そして大地、海、空、を行き来する石灰(炭素)それらをつながく長い「時間」。





添付した写真は僕の近所 旧横田町内稲原にある稲田神社の近く
「笹宮」とよばれる笹の生い茂った場所です。たたらの残丘のひとつであると思われる田んぼの脇の笹の茂みです。
稲田姫のへその緒を切った竹ヘラを足名椎命が逆さまに挿した場所には笹が生え出し、現在のような笹宮となりました。
近くには稲田姫の産湯に使った池「産湯の池」が今でも残っていて、きれいな水が流れ出ています。



東京に来る機会があれば、また連絡させていただきます。
また小林さんの詩ができたら読みたいです。



暑い季節がやってきました。
どうぞお体 ご自愛ください。