「シン・ウルトラマン」雑感(本当に雑感、、)
その「絶望」は、誰も気が付かないうちに、いつの間にか、何事も無かったかのように、みんなの「日常」の頭上に到来しています。本作では青空に浮かぶ月のように白く太陽の光に照らされた淡いゼットンがそうした終末を到来させるものとして「日常」の頭上に浮かんでいました。
個人的にそうした日常の路地裏が白昼夢のように異世界と接続される世界で思い浮かぶのはアニメの「うる星やつら(押井守)」です。これは新海誠さんの初期作品の印象的な舞台背景の描写でも反復されていると思います。
古来から日本では風水害や地震、戦乱で街や建築が永遠のものではなく、定期的に無くなってきました。また戦後の焼け野原から対戦国であったはずのアメリカの消費文化を享受し立ち上がった日本の精神性は独特だなあといつも不思議な感じがします。
※本編のあらすじとはほとんど関係ありません。