ある言葉が自分のなかにある無意識の記憶と繋がることがあります。その時、不思議なあたたかさを感じます。
あたたかな陽射しで冷たくてかたい何かが溶けていくような感じ。
「抑鬱をたたえて 海の庭に来てみては
今日も「石」の聞く音を 聴く」
序文より
アンリ・ベルクソンの言う「イマージュ」が物質の異名であるとすれば、物質と身体が異なる点はなんだろう。
「ただし、おそらく一つだけ違いがある。すなわち、私の身体は、それが受けたものを返すやり方を、ある程度、選択しているように思われるのだ。」(アンリ・ベルクソン『物質と記憶』より)
#海の庭
大竹民子 文
宮本信代 水墨画
上田普 書
泉屋宏樹 装幀
国書刊行会
https://www.kokusho.co.jp/sp/isbn/9784336074461/
「姫管巻き擬き」より