メモ101002 + 山陰の公共建築

まだまだ未熟者です。がんばろー。



今日は8時30分現場立会。 10時 アトリエえん。

10月が始まりました。早い。忘年会の話などもでてきました。今年もあっという間。
仕事がいくつか溜まってきた。仕事の進め方を考えよう。30分単位くらいで区切って集中して作業すること。


米子市公会堂の存廃問題が話題になっています。簡単に答えの出るテーマでは無いですね、、。市民が自分たちの見慣れた建物や街について関心を持つことは大切なことだと思います。そして建物を壊したり建てたりすることが建て主の都合だけではなくて市民の議論の対象になれば建築文化はもっと良いものになると良いですね。

島根では旧島根県立博物館を公文書センターとして活用する方針が出されました。旧県立博物館は菊竹清訓の初期代表作のひとつです。島根の公共建築の質は全国でも稀にみるレベルです。東京都心に建つのは六本木ヒルズなど現代を代表する建築群ですが歴史に残るような質があるとは思えません。山陰両県には世界の建築史に残る名作といっても過言ではない建築がいくつもあります。島根県庁周辺には幸運なことに60年代の全盛期の菊竹さんによって手がけられた公共建築が集まっています。旧県立博物館の改修についても建築的な価値を損なわないように計画してもらえることを強く願います。




旧県立博物館 (1960年 菊竹清訓松江城が高さを持つ市全体のランドマークであるのに対して、旧県立博物館は水平的な独特のプロポーションをもって県庁前通りのランドマークになっています。松江市内にも何も考えずつくられるタワービルが増えてきました。




米子市公会堂 (1958年 村野藤吾) 構成は固くとも、微妙な曲線や使われている材料の質感が村野さんの柔らかい世界をつくりだします。手すりや照明など細かいところにも注目してください。



出雲大社 庁の舎 (1963年 菊竹清訓)  出雲地方の稲掛け(はで)がモチーフ。両サイドの柱の束の間をプレストレストコンクリートの長大な梁で掛け渡しています。




島根県芸術文化センター(グラントワ) (2005年 内藤廣) 中庭の水盤は目地で周囲の床と見切ってあります。つまり床仕上の一部が水面という考え方です。これだけの規模を驚くべき密度でつくりきったエネルギーはさすが。




山陰の公共建築のレベルの高さには驚きです。本当に貴重な財産だと思います。
実は村野さんは菊竹さんの師匠にあたり、菊竹さんは内藤さんの師匠にあたります。




備考 
米子市公会堂の存続と早期改修を求める市民会議 http://www.nokosaiya.org/
米子市公会堂の存廃問題 http://www.nnn.co.jp/news/101002/20101002009.html









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