小林澄夫さんより「東北レクイエム」と題した詩集をいただきました。
独特の直筆の文字はところどころ読めないけど、肉筆の力を感じました。
毎日毎日何ミリシーベルトとか、何ベクレルとか、たくさんの情報、数字が飛び交っている。
ときどき情報は結局何をもたらすのかわからなくなるときがある。
インターネットの生放送、ニコ生思想地図「福島から考える言葉の力 和合亮一×東浩紀」を先日観ました。意外だったのは、東さんが今必要なのは復興よりも、まず喪失を受け入れて、内化する為の鎮魂なのではないかと言ったこと。今後の世代にこの震災の教訓を伝えていくために。
そして日本の古代や中世のことば、文学、記録にもういちど学ぶ必要があるのではないか、現代の我々は文化的な強度を失ってしまったのかもしれない、というようなことを言っていたこと。
今回の震災は1000年に一度と言われています。もしかすると、科学よりも文学のほうが射程の長い知恵を持っていたかもしれない。日本人は長い歴史のなかで大きな災害の記憶も共有してきたと思う。
それを呼び覚ますのは、データでは無いのかもしれない。