建築のトポロジー_02 / お彼岸

お彼岸。
太陽が真東から昇り真西へと沈む、春分の日秋分の日は、この世(此岸)とあの世(彼岸)が地続きになる日。
建築の本質は境界をどうつくるか、ということだと考えてみます。
その境界をきっかけにして内部と外部が生まれます。
境界は何か特別な場所ではなくて、言い換えればその内部と外部が、図と地が、プラスとマイナスがひっくり返る「ゼロ」のような場所。
無限定に連続する場を切断すること。
お彼岸は、ちょうどその境界の上に立ったときの、内部でも外部でもなく、図でも地でもなく、プラスでもマイナスでもない、それらが地続きになる場所なのかもしれません。
 
 
 
 

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建築零年 鈴木了二

 

 

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「直角の詩」の図版。ル・コルビュジエ