'02年 8月25日
この日はおそらくポンティニィから車で移動。夕方にヴェズレーへ着いたようです。
目的はこのヴェズレーの黄金の丘にある巡礼拠点サント=マドレーヌ大聖堂 (Basilique Sainte-Madelaine)です。11世紀はじめにマグダラのマリアの遺骨がエルサレムよりもたらされ一躍有名になったそうです。
「美しいブルゴーニュの丘に展開する集落の頂点に位置するロマネスクの巨大な記念碑。すばらしい環境と他に類を見ない彫刻がみどころである。(櫻井義夫)」
柱頭の彫刻は美しくユーモラスにも見える様々な物語のようで見ていて飽きることはありません。
身廊の縞模様のアーチは巡礼路を通じてスペインのイスラム文化の影響のようです。聖ベルナールが第2回十字軍を招聘した地がこのヴェズレーだったそうで、巡礼と十字軍という政治や宗教、経済、文化の複雑な交流をみることができます。
この丘はコンポステーラへの巡礼路の起点のひとつです。
ナルテックス(前室)から身廊入り口のタンパン彫刻が見えます。
ナルテックス。
身廊。縞模様のアーチが印象的。
柱頭の彫刻。物語の森のなかに居るようです。
後陣はゴシック様式。
翼廊から下る地下クリプト。9世紀起源のものと言われる。
19世紀に修復されたファサードは、ヴィオレ・ル・デュクによるそうです。
ヴェズレーの丘で見かけた納屋だっと思います。立面が美しい。
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