「プロトタイプの野心」

 だんだん建築雑誌は読めなくなってきましたが、定期的に送ってもらえるTOTO通信は読んでいます。
 
今回の特集は「プロトタイプの野心」。
 
昨今の建築には「近代」との距離感、歴史という文脈に対する意識は希薄なのかなと感じていました。しかし今回のTOTO通信では「プロトタイプ」という概念の再解釈を通じて改めて「近代」を乗り越える、乗り越えようとする意志、新しい視点が示されているように感じました。
 
 
「・・・それゆえ、プロトタイプという概念は、近代の均質な製品の大量生産のためのものという呪縛から解放され、ものを生み出す際のアルゴリズムとでもいうべきメタ概念に昇華したと考えたい。21世紀の変幻自在のデミウルゴスである。(「あらゆるモクチンがプロトタイプ」文/橋本純さん)より」