「近代」の終わり・・・世界の価値観

2016年12月。
インド門を訪れたとき、本当の意味でのポストモダンは欧米(日本)のなかからではなく、アジアやアフリカなど21世紀を牽引する国々から生まれて来るのかなと思いました。
普遍的(だと思っていた)価値観が揺らぐ世界を見ています。ロシアによるウクライナ侵攻は終わる気配も見えず、しかしそんな蛮行に対する国際社会の身振りは必ずしも一致しているわけではありません。インドやアフリカ諸国の想いは我々西側先進諸国と異なります。
 

 
そういえば近代の終わりと言えば石山さんのインタヴューの動画を最近観ました。
「日本の近代建築ってのは既にもう終わってるって思ってます。」
「そろそろ自分の内部を学ぶしかないんじゃないかな。」
「近代」というものからきちんと学びなさい、ということを学生時代 石山修武さんから学びました。
しかし幻庵をみると、石山さんは最初期のお仕事で既に「近代」とはかなり異なる文脈でお仕事をされていたんだなと感じます。そのことに石山さんご自身は自覚的であったと思います。だからこそ、歴史に対する感性、モダニズムからきちんと学ぶ強い姿勢を持っておられたと思います。
僕にとって、上記の石山さんの言葉は重いです。建築よりも、よりアートの方向に足を踏み入れられたのかなと感じました。