アルヴァ・アアルトの曲線

1998年のA3ワークショップで石山修武さんが机の上にアルヴァ・アアルトの花瓶を置いてレクチャーされていたことを覚えています。
建築の世界では恣意的な曲線を使うことは非常に難しいです。それは、デザインの難易度という意味ではありません。複雑なものを複雑に描くことは誰にでもできます。
しかし複雑なものを生むシンプルなしくみをみつけることがまず建築家の資質としては重要です。
誤解を恐れずに言えば恣意的な曲線は建築ではないのです。







それにしてもアルヴァ・アアルトの花瓶は自由な曲線ですね。






現代でも妹島さんなんかはほとんど芸術的な建築のつくりかたをされます。しかしこれは絶望的な努力の上に成立するつくりかたなので、特に学生は表面的なマネをしないほうがいいですよ。
確か妹島さんの卒業論文か何かがコルビュジェの曲線の研究だったかな。余談ですが。







写真 ©All rights reserved kohmura masao
豊田市生涯学習センター逢妻交流館 設計 妹島和世







アルヴァ・アアルト美術館 http://www.alvaraalto.fi/










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