高円寺スタイル

昨晩は高円寺にてシマヅさんと抱瓶にて飲む。初めてお会いする奥さん、3歳の息子さんも一緒に。シマヅさんは僕が上京して初めて図面をひかせてもらった新大久保にある会社の方で年齢も近い。当時、僕は大久保の夜学で建築を勉強し始めたばかりで、アルバイトとして昼間2年間お世話になった。なつかしいというか、またこうして声をかけてもらえたことがうれしかった。ご夫婦二人とも阿佐ヶ谷や高円寺の街を満喫して生活している感じがよかった。
全てが整然と区画された郊外の新興住宅地は、広告的な「ライフスタイル」がそこに住む住人に強制されているように見える。逆に言えばその「ライフスタイル」を手に入れるために家を買う。そのこと自体まったく悪いことじゃないけど、その「ライフスタイル」に馴染めない人間にとって、そこはあまりにも逃げ場の無い場所じゃないだろうか。
高円寺は戦後の闇市の跡に商店街が生まれている。その商店街は昔ながらの八百屋の隣に若者のレコード屋や古着屋が並び、そのとなりには風俗店、そしてラーメン屋、マルクス資本論が並ぶ古本屋となかなかすさまじいコントラストを見せている。ぶちきれたパンクのお兄ちゃんがときどき暴れて怖いけど、なんていうか皆自分らしく生きていて、僕はこういう街があるかぎり東京もまだ捨てたモンじゃないなあと思う。

写真は新宿歌舞伎町で出会った露地。不思議な場所。こういうわけのわからない場所があるのも都市の魅力。
今日は渋谷で久しぶりに合田と会う。仕事の話など。合田は仕事もプライベートもいい年になりそう。この流れでいってもらいたい。それにしても日曜のセンター街はすごい人だった。








にほんブログ村 住まいブログへ



住まいるブログランキング 住まいの総合情報サイト