村野藤吾の照明器具について

たまたま高輪プリンスホテルのデジカメ写真とってたの発見したから、今日は村野藤吾の照明器具について。
そもそも照明器具とはなんだろうか。照明器具自体建築的な存在ではない。むしろ無い方がいい。でもねー照明が持つ演出力ってすごいんだよね。とくに商業施設では。村野さんは(例えば構造体などのために)天井や、壁のふとした突起や凹みをみつけると、それを造型に生まれ変わらせてしまう天才。むしろそこで村野さんのスイッチが入ってしまうような。そこで村野さんの建築がいきいきと運動を始めるような・・。


天井そのものが照明器具みたい。光を造型化してしまっている!とくに光と影が交じり合うエッジの部分は原寸図を書き、原寸模型をつくり、さらに現場で検討していると思う。こういうところがすごいんだよね本当は。

これこそ村野藤吾の真骨頂(?)。写真でみるとなんだか深海の生き物みたい。華やかだけど静かな時間。

最後にレンガの壁のテクスチャーを浮かび上がらせるかわいらしい照明器具。

米子市公会堂のダウンライト。これも既製品ではないと思う。

米子市公会堂のドアハンドル。劇場に足を踏み入れる期待感を触感で演出するのも村野さんらしい。








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