東光園

120803
大山町へ行った帰りに東光園で温泉につかりました。午後の早い時間帯だったので浴場も貸し切り状態。とても贅沢な時間を過ごせました。
東光園見れば見るほど不思議な建築です。RCの大胆な構造がそのままこの建築の佇まいになっていますが、RCというより伝統的な木造のような自由な架構です。いや、木造より自由かな。
ちょっと気になったのはこの建築をどう維持していくのかということ。なかなか傷みが激しいようす。



東光園 入口。門構えの庇と、よりヒューマンスケールな玄関庇が出迎えています。その二つの庇は微妙にすき間があって造形的に自立しています。

大胆な構造がそのまま建築のたたずまいになっています。添え柱と中間にある抜けた部分がつくりだす水平の陰影が印象的。

玄関見返し。低く抑えた天井に親近感を持ちます。大胆な構造と、こうした細やかな部分が人と建築の距離感をコントロールします。

玄関ホール。庭園が広がります。

庭園から建物の足元を見る。

庭園からの見上げ。不思議な造形がたくさんあります。一筋縄ではいかない老練なデザインですが菊竹さん30代の設計だそうです。

階段室。これまた密度の濃い。

目地の出た打放シの表情が印象的でした。

4層目の抜けた部分。添え柱は上階の床の手間で止まっています。上階の床は木造のような細かい小梁が見えます。また梁が上階の床から離れて飛んでいるのも不思議な感じがします。







スケッチ